Saturday, September 25, 2010

SA・PAオリジナル丼合戦 中央・長野道の25店参加

 中央自動車道と長野自動車道のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の25店舗で、新たに開発した丼料理の味と売上数を競うコンテスト「丼合戦2010」が開催されている。10月31日まで。企画した中日本エクシスの八王子担当部が審査し、11月上旬にグランプリを決定する。
 実施しているのは中央道の石川PA(東京都八王子市)―辰野PA(長野県辰野町)と長野道のみどり湖PA(同県塩尻市)―梓川SA(同県安曇野市)間で、辰野PAの下りと藤野PAの上下線を除く店。同区間で丼料理を競うのは今回が初。好評の「ラーメンバトル」に続く、食のイベントだ。
 中日本エクシスの八王子担当部は「これをきっかけにSA、PAをもっと身近に感じてほしい」と期待する。
 それぞれの店舗が「地産地消」をテーマにオリジナル丼を開発、販売している。県内では谷村PA上りで、甲州地鶏と忍野高原の産みたて卵を使った「忍野の卵と甲州地鶏の親子丼」(750円)、境川PA上りは、豚バラ肉を甲州ワインビーフのひき肉入りラー油で味付けした「豚バラ肉の甲州ワインビーフ肉ラー油丼」(700円)、谷村PAの下りでは都留市名産の曽雌にんにく入りの特製ダレをからめた「豚ニラスタミナ丼」(700円)を食べることができる。
 双葉SA上りのレストランは、フジザクラポークに白州郷の卵を2個使用した煮カツ丼と南アルプス市の豆腐を使った揚げだし豆腐の「甲州煮カツ丼セット」(1300円)を販売。今回のコンテストの中で最も値段が高いが、鈴木栄一支配人は「初日から好評。女性の注文も多い」という。
 八王子担当部は「それぞれ、ご当地の食材を使用した丼を開発した。是非味わってもらいたい」と話している。(菊地雅敏)

定期預金の払い戻し申請453億円に 振興銀

10日に経営破綻(はたん)し、国内初の「ペイオフ」が発動された日本振興銀行の預金者からの預金払い戻し申請について、同行を管理する預金保険機構が24日、受け付け状況を発表した。受け付けを始めた13日から23日までの申請数は1万2884件で、申請額は預金総額の8%にあたる453億5600万円になった。
 ペイオフでは預金者1人あたり元本1千万円とその利息分までが預金保険で保護される。23日までの申請は、店舗では4761件の182億500万円、郵送では8123件の271億5100万円だった。預金保険の保護を超える部分は、今後の資産査定で払い戻される額が決まる。
 店舗への来店者は24日午後5時までに計7623人になった。初日の13日には1日2千人を超えたが、最近は600人台で推移し「落ち着きを取り戻している」(預金保険機構)という。
 振興銀は破綻後いったん全国の店舗を閉店し、段階的に営業を再開する店舗を増やしてきたが、27日から新たに60店舗を追加することにした。これでもともと同日に店舗の統合を予定していた2店(茨城・日立店、兵庫・明石店)を除き、すべての店舗で営業を再開することになる。

名古屋市議会リコール

市内のある喫茶店にはレジ脇に「リコール署名できます」と書かれた紙が張られた。経営者は「署名したいという人にお願いしているだけ。こちらからお客さんに呼びかけたり、自由に署名してもらったりしているわけではない」と説明する。ある展示会場では、展示品を持ち込んだ参加者の1人が署名簿も並べて置いた。見つけた主催者側が「展示会の趣旨と違う」と断ったという。
 強引な呼びかけを批判する人もいる。市内で飲食店を経営する男性は営業時間中の午後7時ごろ、店に来た近くの同業者からいきなり署名を求められた。受任者が集めていた区と自分の住んでいる区が違ったため、「署名できない」と伝えると「誰かいないのか」と迫られ、断り切れずにその区に住む親族の名前を代筆し、自分の指で母印を押したという。
 代筆の署名は無効となるが、この男性は「こんなことをして集めた署名で本当に名古屋を変えられるのか」と不信を募らせている。(塩原賢、寺西哲生)
     ◇
 〈署名集めのルール〉
 署名は、実施団体の「代表者」(今回は10人)や、登録した「受任者」が、相手と直接対面して署名の趣旨を説明したうえで、自筆で記載してもらわなくてはならない。受任者は自分が住んでいる区の人の署名しか集められない。郵送や回覧板で署名を集めるなど、ルールが守られていないとの情報が多く寄せられているとして、名古屋市選挙管理委員会は注意を呼びかける談話を発表した。

署名集め大詰め、トラブルも 

名古屋市で続いている市議会解散のリコール運動は、27日が署名集めの期限。河村たかし市長の支援団体は必要な約36万6千人分の確保に向けて追い込みをはかっている。あの手この手の協力呼びかけによるトラブルも。前代未聞の署名集めは最後の最後まで続いている。
 市内16区の中で有権者が最も多い緑区の区役所前。倉田良一さん(70)は25日朝、署名簿を置く小机とパイプいすを並べていた。署名集めを担う「受任者」として登録された約4万5千人の1人だ。
 支援団体「ネットワーク河村市長」はこの日、各区役所の近くで一斉に署名を呼びかける作戦を始めた。「いつもは2人でやっているけど、今日からは最終盤。ほかでも署名集めをするから1人でやらないと」。倉田さんがそう言って、午前9時から署名集めを始めると、時には小机の前に10人ほどが列をつくった。
 ウオーキング中の会社員の女性(38)は「リコールが成立してほしい」と署名に応じた。夫婦で署名した自営業の男性(40)は「景気が悪いのに議員の報酬は高すぎる。民間なら減って当たり前」。妻(37)も「民意を反映しようとしない議会に憤りを感じる」と話した。倉田さんが午後5時までに集めた署名は260人分を超えた。
 一方、千種区役所前の盛り上がりはいま一つ。市営地下鉄池下駅前の立地だが、土曜日とあって人影はまばらで、受任者は「休みに役所に来る人はいないのでなかなか集まりません」。署名のために訪れたという区内の主婦(78)は「署名したいと思ってたけど、どこでやってるのか全然わからなかった。ここでやってるのを最近知った」と話した。
 政令指定市で議会解散のリコールが成立した例はない。支援者たちは1カ月間、署名ができる場所をどうやって周知するかや、署名をどう呼びかけるかに頭を痛めてきた。

収賄容疑の厚労省課長補佐

課長補佐の逮捕について、厚労省幹部は「びっくりしている。ただ、カネを受け取った見返りとして、監査の対象にならないようにすることなどできなかったはず」と話した。別の職員は「急に羽振りが良くなった様子もなかった」としている。
 民間信用調査会社などによると、同社は1997年設立。「アイスペース」のブランド名で近畿や四国にCL販売店を約20店舗展開し、近畿圏では最大手の一つ。販売店には眼科診療所も併設し、実質的に診療所の運営もしてきたという。

診療所監査の注意点助言か

厚生労働省の課長補佐が、コンタクトレンズ(CL)販売会社の役員らから、多額の現金を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された。捜査関係者によると、課長補佐は受け取った現金を競馬や遊興費に使ったとみられる。携帯電話やタクシー料金も同社に肩代わりさせていた疑いもあるという。
 厚労省などによると、同省国際年金課課長補佐の住友克敏容疑者(50)はノンキャリアで、1979年に当時の厚生省に入省。2005~08年、医療課で診療報酬の不正請求などをチェックする特別医療指導監査官を務めていた。住友課長補佐は、「シンワメディカル」=大阪市中央区=経営のCL販売店に併設され、同社が実質経営している眼科診療所に対する全国監査の時期や、監査の対象となるポイントを役員らに助言したほか、診療所が行政の監査や指導を受けた場合、有利に取り計らうことも約束していた疑いが持たれている。
 捜査関係者などによると、現金は役員名義の個人口座から、住友課長補佐名義の個人口座に振り込まれていた。受け取った金額は2500万円以上という。同課長補佐は2年間で少なくとも約700万円を競馬につぎ込んでいたという。また、課長補佐は同社名義の携帯電話を使っていたほか、同社役員名が記入されたタクシーチケットを持ち、2年間で計約160万円分を使った疑いもあるという。
 課長補佐の元同僚の男性は「以前から監査をやっていて、知識も豊富で優秀な人」と話す。別の元同僚は、課長補佐はCL販売店の裏事情に詳しかったと振り返る。「仕事熱心な人で、イケイケでガンガンやるタイプ。大きな監査のときには自分から『行きたい』と手を挙げ、悪いところには自分からバツを付けに行きたがる人だった。常日頃、悪い者は許せないと言っていたのだが……」と話す。課長補佐の後輩の一人は「質問してもスパッとすぐ答えてくれ、仕事の方向性を示してくれる人だった」と話した。

。(市川雄輝、大畑滋生)

人件費にはほとんど手をつけず、施設管理などの販売管理費に大なたをふるった。販管費は前年同期の約4分の1にあたる6億円以上を削り、19億8千万円に抑えた。HTBを傘下におさめる前に、園内の施設の価値を見直すことで毎年かかる減価償却費を圧縮したのが効いた。

 取引先も、必ずしも地元企業を優先せずに契約を見直して節約。多額の借金を放棄してもらって返済負担も軽くなった。

 これに、佐世保市から受け取る2億2千万円(4~6月)が加わる。固定資産税などの相当分を再生支援の交付金として受け取るものだ。過去のつけをはらってから再建に乗りだし、その後は細かに積み重ねる手法だ。

     ◇

 入場料を安くして客を集め、長い時間を過ごしてもらって飲食やイベントで稼ぐ――。HTBはコスト削減の先を、こう見据える。

 入場客1人あたりの売上高は、4~6月期に7300円と前年同期比で約1200円減った。入場料の値下げや、夕方以降の割引チケットの導入、場内の飲食代を値下げした影響だ。

 沢田秀雄社長(HIS会長)は「極端に言えば入場料はただでいい。多くの人が滞留する観光都市を目指す」と説明。まずは来てもらうことを優先する考えが鮮明だ。

 HISグループや出資企業も格安ツアーで支える。HIS系の九州産交ツーリズム(熊本市)の商品は、熊本発日帰りバス代込みで4980円から。1億円出資するJR九州は、博多発の往復切符がついて5000円の割引切符を売る。いずれも正規の往復運賃より安い設定だ。

 雨が少なかった夏休み期間の入場客は前年より4割増え、まずは集客増に成功した。お金を使ってもらえるイベントや物販の成否が今後のかぎをにぎる

ハウステンボス経営移行半年 手堅い経営で四半期黒字

ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)が旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)のもとで再建に着手して半年。人気タレントも起用するイベントの連打で話題を集め、四半期決算では開業以来初の経常黒字を果たした。打ち出しのにぎやかさと経営管理の手堅さとが両輪だ。

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 ハロウィーンの衣装に身を包んだ「キャスト」20人が「パレードに参加しませんか」と声をかけ、子どもたちにマントや帽子などを貸し出していく。

 HTBが初めて企画したハロウィーンのイベントだ。23日午後、カボチャ型のフロート(山車)とともに出発した隊列は、500メートルほど進む間に200人以上に膨らんだ。

 HIS傘下での営業は、華やかなイベントが目立つ。人気アニメ「ワンピース」や人気歌手の故マイケル・ジャクソンさんのテーマ館、アイドルグループ「AKB48」のライブと矢継ぎ早だ。

 ただし、その運営には堅実さが垣間見える。ハロウィーンの山車は夏のカーニバルからの転用。キャストは1日2回のミュージカルとかけもちしている。

 7月に開いた西洋風お化け屋敷「スリラー・ファンタジー・ミュージアム」は、新設ではなく閉鎖中の施設を改装した。さらに、手を組んだ東京の民放キー局、フジテレビが費用の約3割を負担した。施設やスタッフの使い回しでコストを抑える巧みさだ。

     ◇

 その手堅さは、黒字化した決算に表れている。

 4~6月期の入場者は34万9千人と前年同期比2%の微増。入場料値下げが響き、売上高は25億4千万円と13%減少した。それでも、営業赤字は4億円から9千万円に圧縮した。経常損益は3億8千万円の赤字を1億7千万円の黒字に転換した。

「ささみと豆苗の炒め煮」

最近ポピュラーになった「豆苗(トウミョウ)」と、ヘルシーな鶏のささみで今日は簡単な炒め煮を作ってみましょう。「煮る」といってもほんの一瞬、酢を煮飛ばすだけであっという間に出来上がるスピードレシピです。お父さんのおつまみにもピッタリ! 家族みんなでぜひどうぞ。

 豆苗は、エンドウマメの芽で「カイワレダイコン」のおばけみたいな野菜です。以前は中華料理の一品として、ちょっと添えられている程度の野菜でしたが、今はどこのスーパーでも売っている野菜になりました。アクもクセもなく、生でも食べられる野菜ですが、カイワレダイコンに比べるとやや硬めなので、さっと火を通して食べたほうがおいしくいただけます。ただし、火の通し過ぎは禁物! 柔らかくなりすぎて歯ごたえがなくなっては「豆苗」のおいしさは半減します。炒める時も「サッ」、ゆでるときも「サッ」、ほんの数十秒でじゅうぶんです。豆の香ばしい香りと、シャキシャキした食感(音)、さっぱりとした味をぜひ味わってみてください。

 豆苗は、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA(βカロテン)、ビタミンE、ビタミンCのほか、神経系の働きを円滑にするビタミンB類も多く含む優れものです。それにささみのような良質のたんぱく質源となる食材が加われば鬼に金棒! ストレスの軽減に、疲労回復に、精神安定に……とよいことがたくさん期待できます。春休みもそろそろ終わりです。迎え来る新学年、新学期、新しい先生に新しい友だち、そんな新しい環境の下でちょっとココロが不安定になりがちなこの時期、食べる物にもいつもよりちょっと気を配ってあげたいものですね。

「ささみと豆苗の炒め煮」

 所要時間 約15分  エネルギー (1人分) 約100kcal


材料は鶏ささみ、豆苗、日本酒、塩、ごま油、しょうゆ、酢<材料> = 2人分 =

・鶏ささみ  2本

・豆苗    大1袋

・日本酒   大さじ1

・塩     ひとつまみ(小さじ1/4程度)

・ごま油   大さじ1

・しょうゆ  大さじ1

・酢 大さじ1

<作り方>

1、鶏ささみに塩と日本酒をふり、ラップをかけ、2~3カ所穴をあけ、電子レンジの「強」で2分前後加熱する。

2、ささみに火が通ったら、しばらく放置してあら熱をとり、細かくほぐしておく。

3、豆苗は根を切り落とし、長いようであれば食べやすい長さに切っておく。


鶏ささみは電子レンジで加熱する(左)。ささみを細かくほぐす(中)。豆苗は根を切り落とす(右)
4、3をさっと洗い、よく水を切り、大き目の鍋に入れてごま油をからめておく。

5、4の鍋を弱火にかけ、チリチリと音がしてきたら、しょうゆをかけ、ほぐしたささみを汁ごと加えてよく味を絡ませる。

6、ささみにしょうゆがからみ、豆苗がしんなりしたら(30秒程度でOK)、最後に酢を加え、一瞬だけ沸騰させてすぐに火を止める。(火にかけている時間は、全部で1分程度)

7、しばらく放置し、味をなじませてできあがり。


ごま油をからめた豆苗を弱火にかけ、しょうゆをかける(左)。豆苗の上にささみを汁ごと加える(中)。最後に酢を加える(右)
*大人用には、少量の七味唐辛子をかけるとおいしい。

2010年4月5日

動揺なし、開成一直線--橋本家

夏休みは精いっぱい頑張ったのに、直後の模擬テストの成績はぱっとしませんでした。トップレベルの学校は合格者が狭い幅にひしめいており、少しのミスで落ちてしまいます。このままでは開成を受験するのも恥ずかしい。裕樹(12)は「どこ吹く風」で動じた様子がありませんが、私はショックです。

 勉強したつもりではいても、人に比べると緩かったのかなと思います。毎日8時間寝てますが、睡眠を削った子もいたかもしれない。あるいはこれが、裕樹の実力かもしれません。

 先週は開成の文化祭がありました。去年と同様、行くつもりでしたが、時間を犠牲にするのが惜しく断念。おもちゃにも趣味にも特別こだわったことのない裕樹ですが、なぜか開成へのこだわりは普通じゃない。可能性はともあれ、第1志望校を受験させてやりたいと思い始めています。

 塾のサピックスでは9月から、日曜日の志望校別クラスが始まりました。日曜授業は今月から1時間延長され午後8時までとなり、熱気が渦巻いてます。このクラスにかじりついていくのが今後の課題。裕樹は落ち込むタイプではなくひょうひょうとしているので、走り続けてくれると信じています。--母・婦美(43)

 (登場する家庭はいずれも仮名です)

毎日新聞 2010年9月26日 東京朝刊

危機感芽生えたかも--岡村家

最近の慎一(11)を見ていると、少しは受験に対する自覚が出てきたかな、と思えるようになりました。

 実は、夏期講習の成果がパッとせず、「このままじゃまずい!」と思い始めたようなんです。最近始めた志望校の過去問も国語と算数で6割ぐらいしか取れず、危機感が芽生えたのかもしれません。

 慎一の趣味が「鉄道」であることは以前、ご紹介しましたが、もうそれどころじゃないという雰囲気です。「落ち着くから」と私と一緒にやりたいと言ってた生け花も、やらないことにしました。勉強の時間を惜しむようになったんです。

 慎一は元々、いろんなことをスピーディーに頭に詰め込めるタイプではありません。ゆっくりとしたリズムで、物事を順序立てて覚える子なんです。

 栄光ゼミナール・エクタスから勧められた「後期難関選抜講座」に入るのはやめました。レベルの高いお子さんに合わせるような感じがしましたから。慎一に合うリズムで、しっかり教えてくれる先生の元で学ばせたいんです。

 すぐに結果が出ないのは仕方ないとも思います。私もまだ、現状に焦っていません。これからです。これから!--母・由利子(42)

12の春よ来い:親子の中学受験日記 成績が悪い時の話 悲観せず励まして

 ◇悲観せず励まして--大学通信ゼネラルマネジャー・安田賢治
 9月も終わりに近づき、受験勉強は佳境に入ってきました。確実に基礎力、応用力ともに底上げを図っていきたいところです。この時期、注意しなければいけないことは、9月に返送される模擬テストの結果です。

 成績が良ければいいのですが、思ったほどの出来でなかった場合が問題です。「あれだけ計画を立て、親子で夏期講習を頑張ったのに……」と弱気になったり、「この成績では、とても第1志望は無理だ」と落ちこんでしまうことが多いのです。

 一生懸命に学び、すぐに力を発揮できる子もいれば、少し時間のかかる子もいます。9月の模擬テストの成績が悪かったからといって、夏休みに力が付かなかったわけではありません。

 一番ショックを受けているのは、お子さんです。親が「なぜ点数が悪いの?」「第1志望を考え直そう」としかったり、弱気なことを口走ってしまうと、子どもはますます自信とやる気をなくしてしまいます。悲観的なことを言いたくなる気持ちはわかりますが、「次を頑張ろう!」と励ますことが大切です。志望校はいつでも変えられます。今は高い目標に向かって、学力アップを図る時です。平常心を心がけましょう。

キャバクラ放火:重体の男性死亡 名古屋

名古屋市中村区のキャバクラで今月3日未明、2人組の男が火をつけ男女3人が重軽傷を負った事件で、意識不明の重体だった愛知県知立市の飲食店従業員、佐野方紀さん(27)が25日、入院先で死亡した。死因は熱傷による感染症。県警中村署捜査本部は容疑を殺人と現住建造物等放火に切り替え、2人組の行方を追っている。

 事件は3日午前0時50分ごろ、雑居ビル1階のキャバクラ「クラブインフィニティ」で、男2人がペットボトルに入った液体を床にまき、火をつけて逃げた。約4平方メートルを焼き佐野さんのほか、接客をしていた女性2人が軽いやけどを負った。【高木香奈】

児童虐待:通報協力、不動産業界に要請へ 厚労省

児童虐待死が後を絶たないのを受け、厚生労働省は、マンションなど住宅・不動産関連の業界団体に虐待通報や安全確認の調査への協力を初めて要請する。コンビニエンスストアの業界団体にも、同様に協力を求める。26日開かれた全国児童相談所所長会議で同省が明らかにした。

 会議は大阪市で幼児2人が母親に置き去りにされ死亡した事件を受けて緊急に開かれた。この事件で市や児相は、住民の通報を受けて母子の住むマンションの管理会社に連絡したが、母子を特定できず、子の死を防げなかった。引きこもりがちな親子の立ち寄りが多いコンビニも、同様に判断した。

 同省はまた、児相による家庭への強制立ち入り調査(臨検)に先立つ「出頭要求」について、親が誰かわからない場合も「○○号室の方」などと呼び出し文を作成したうえ、行える、との通知を出すと説明した。かぎをこじ開けて立ち入る臨検は、任意の立ち入り調査と出頭要求、再出頭要求を繰り返しても子が安全確認できない場合、裁判所の許可を得て行う。厚労省令では、親への呼び出し文に氏名などを記載するよう求めているが、この要件を事実上緩和する措置。

長女虐待:夫婦、起訴内容認める 名古屋地裁初公判

7カ月にわたって長女(5)に十分な食事を与えず重い意識障害に陥らせたとして、保護責任者遺棄致傷罪に問われた名古屋市天白区、無職、大野宏(34)と、妻で元准看護師の忍(34)両被告の初公判が6日、名古屋地裁(天野登喜治裁判官)であった。両被告は起訴内容を認めた。

 起訴状によると、両被告は08年5月ごろから約7カ月間、当時3~4歳だった長女に対し、ベビーベッド付近におにぎりを置くだけで衰弱させた。さらに、治療が必要な状態と認識しながら放置し、脳障害や栄養失調に陥らせたとされる。

 検察側は冒頭陳述で、両被告はゲームなどをするのを優先させ、子育てがわずらわしいとの理由でまともな食事を与えなかったと主張。長女があばら骨が浮き出るほどやせ細った際、テレビで飢餓に苦しむアフリカの子供を見た両被告が「長女のようだ」と話したと明らかにした。忍被告は病院に連れて行くと児童相談所に通報されると考え、宏被告は病院に行く必要性があるとも考えなかったと指摘した。長女が08年12月に病院に搬送された際、体重は同年代の平均と比べて半分以下の6.6キロだった。

 弁護側は起訴内容は争わない方針。宏被告については「病院に搬送させるまで重篤とは考えていなかった」と主張した。【沢田勇】

寄付金の配分先

 寄せられたお金の半額は「あしなが育英会」に贈ります。それ以外の贈り先は以下の通りです。

・交通遺児等を支援する会

・NPO法人「日向ぼっこ」

・社会福祉法人「カリヨン子どもセンター」

・全国自立援助ホーム連絡協議会

・里親子支援NPO法人「アン基金プロジェクト」

・東京都社会福祉協議会の育英基金

・日本ファミリーホーム協議会

・交通遺児育英会

・NPO法人児童虐待防止協会

・自立援助ホーム「かんらん舎」

母の日・父の日募金キャンペーン:困難抱える子、支えたい

親への感謝の思いを、困難な状況にある子どもたちの明日に託す、毎日新聞の「母の日・父の日キャンペーン」。今年は8月末までに247件、469万3432円が寄せられました。ご協力ありがとうございました。添えられたメッセージをご紹介します。【山崎友記子】

 ◇励ましも添え、全国から469万円
 4年連続で募金に参加した浜松市の堀井文代さん(66)は、戦争で父親を亡くしている。「母はよく『お国のため』と言っていたが、家計が苦しく、よく泣いていた姿を今でも忘れない。年を取るほどに、母が背負っていたものの重さに気づき、涙が出てくる」と話す。

 堀井さんを含むきょうだい4人は、こうした家庭状況から、進学を断念せざるを得なかったという。「今は平和になったが、経済的な理由で学ぶ機会を奪われるのは不幸なこと。世の中を変えるために少しでもお役に立てれば」と語った。

 栃木県野木町の女性(63)は、年金から蓄えたお金を「社会の役に立てたら」と寄託した。「数年前に母も亡くなり『母の日・父の日』もなくなった。私のきょうだいは5人とも年齢が近く、家は学費で大変で、私もアルバイトをしたりしてギリギリの学生生活を過ごした。大変な時代に勉学に励む方々、どうか未来に希望を持って」とメッセージを寄せた。

 また、実の親と暮らせない子どもたちが家族同様に暮らす「ファミリーホーム」を紹介したところ(6月18日付)、里子や里親さんを応援したい、との声が多数届いた。

 東京都世田谷区の女性(81)は「子供の虐待のニュースを聞くたびに胸がしめつけられます。罪もない子供をどうして苦しめるのでしょう。子供は親と大人しか頼れないのに」とつづり、「里親の方々には頭の下がる思いです。里親への支援を国に働きかけてください」と結んだ。

 友人が里親をしているという茨城県ひたちなか市の女性(55)は今春、友人から初めて里子たちの話を聞き、「陰ながら役に立てれば」と募金に参加した。「精神的に不安定な子どもを育てるのは、本当に大変なようだった。手を焼きながらも根気よく、投げ出さずに、愛情を持って接している様子に頭が下がる。実の親に育ててもらえず、里親にも見放されたら、子どもは本当に傷つくと思う。大変だろうが頑張ってほしい」とエールを送った。

刑事手続き、検察組織の改革を

起訴便宜主義は、検察官が容疑者の状況を総合的に勘案して、訴追するかどうかを決める仕組みです。検察官に裁量があるため、時に起訴されるべき事件が起訴されなかったり、不当に起訴されるという問題が生じます。検察に裁量を持たせず、法令違反の事実があれば訴追が義務づけられる起訴法定主義がその逆の考え方です。

 第二の問題は、検察の組織としての価値判断や評価の仕組みの問題です。検察では、「いかに社会的に大きな影響を与えた事件を立件し有罪にできたか」ということが評価の軸になり、公判で無罪や、有罪でも想定よりも軽い刑になった場合、「負け」という表現を使うようです。

 この評価の仕組みのもとでは、組織が誤った目標を掲げてしまった場合、検察は間違った目標に向けてなりふり構わず暴走する、ということが構造的に起きる可能性があります。

 今回は、第一の刑事手続きの問題については、(1)取り調べの可視化の徹底(2)最良証拠制から手持ち証拠開示の義務化への変更(3)起訴便宜主義から起訴法定主義への転換--を提案します。また、第二の検察の組織問題については、形骸(けいがい)化している「検察官適格審査会」に代わり、より厳格に検察官の適否を審査できる第三者機関の導入を提案します。

 どうしたら検察の信頼を取り戻し、私たちが万一の時にも、不安なく司法手続きを受けることができるようになるのか、皆さんの意見をお待ちしています。(経済評論家)

勝間和代のクロストーク:みんなの経済会議/46 

郵便不正事件をきっかけに、検察という組織への信頼性が揺らいでいます。同事件では、検察側が控訴をせず村木厚子さんの無罪が確定しました。しかし、他の事件でも「検察が事件のストーリーを作り、無理やり証言や証拠をあてはめる」という捜査手法が取られていたのでは、という疑念は消えません。

 現行の検察制度は、大きく分けて2種類の問題があると考えています。

 第一の問題は、刑事手続きの問題です。具体的には、(1)取り調べの可視化のしくみがない(2)最良証拠制を採用しており、証拠の採用が検察官に任されている(3)起訴便宜主義という形で検察官が起訴、起訴猶予、不起訴を裁量で判断する--の3点です。

 村木さんの裁判では、取り調べ段階で作成された調書43通のうち、「検察側が誘導して作成された可能性がある」として、裁判所は34通を不採用としました。取り調べに当たった検察官は全員、取り調べ時のメモを「破棄した」として提出しませんでした。これらのことは、取り調べの可視化で改善できるはずです。

 また、主任検事が証拠の一つであるフロッピーディスクを書き換えたことも事件になりました。フロッピーは、検察側は証拠として提出していません。本来の文書作成日時が判明すれば、裁判での検察の主張が崩壊してしまうからだと思われます。このことから、検察にとっての「最良証拠」だけでは事件の真相は明らかにならないと考えます。

 起訴便宜主義は、検察官が容疑者の状況を総合的に勘案して、訴追するかどうかを決める仕組みです。検察官に裁量があるため、時に起訴されるべき事件が起訴されなかったり、不当に起訴されるという問題が生じます。検察に裁量を持たせず、法令違反の事実があれば訴追が義務づけられる起訴法定主義がその逆の考え方です。

きっと、だいじょうぶ。:/11 下手を楽しむ=西野博之

 先日、東京下町のあるホールで、ユニークなフェスティバルが開かれた。元夜間中学教師の松崎運之助(みちのすけ)さんが発行する個人通信「路地裏通信」の読者が集う、年に一度のお祭りで、その名も「路地裏フェスティバル」。

 そのチラシに大きく書かれているのが「舞台で遊ぼう!下手を楽しもう!」。第1部の芝居には小さな子から80歳近い人まで老若男女が出演。なんと台本を持ったまま登場する人や、からだのいたるところにセリフがかかれたアンチョコのシールを張っている人がいる。

 無理もない。台本を渡されたのが公演の直前なのだから。初めから上手に演じることなど期待されていないので力みがなく、思わず大胆な演技やアドリブが飛び出すこともある。緊張して、汗びっしょりの人もいる。それでも出番が終わってみると、みなそれぞれに笑顔を浮かべている。「あっという間だったけど、舞台の上は楽しいよ」。自分にもできたという興奮が、ひしひしと伝わってくる。

 演芸大会での、オカリナやギター演奏。つっかえながら演奏し、何度やり直してもうまくいかないと「ここは飛ばして、次いきます」と、さっさと次の小節から演奏し始める。会場からどっと笑いが起きる。「南京玉すだれ」では、投げ出したすだれが元に戻らず、汗をかく人もいた。観客は自分が演じているかのようにハラハラしながら、応援の拍手を送る。「来年は私も舞台に出ようかしら」という声もちらほら聞こえてくる。

 こうして、年々参加者は増え続けている。その場にいる人は誰もが観客であり、演じ手にもなりうるのだ。

 うまい演技や演奏に出合うと、私たちは素直に感動する。あんなふうにできたらいいなと思うけれど、私もやってみよう、とはなかなかならない。その一方で、お世辞にもうまいとは言えないが、下手を楽しみながら、一生懸命演じている姿にも、また感動する。その姿は人を力づけ、元気を運び、やる気にさせる。

 できて当たり前、もっと上手にできなければ恥ずかしい。そんな価値観だけが優先されるところでは、人は萎縮(いしゅく)し、自信を失って落ち込んだり、他人を嫉(ねた)んだりする心も生まれやすい。

 高みを目指して努力する姿も尊いが、日々の暮らしの中で下手を楽しめたら、どんなに生きやすく、人生をも楽しむことができるだろう。フェスティバルの熱気と余韻の中で、ふとそんなことを考えていた。(NPO法人フリースペースたまりば理事長)=次回は10月10日

食卓の一品:カツオの香味フライ

新鮮カツオでも刺し身の余ったものでもおいしく。

 《主な材料》(2人分)

▽カツオ     250グラム

▽長ネギ     みじん切り10センチ分

▽ニンニク    みじん切り1片分

▽A(しょうゆ大さじ2と1/2、酒大さじ1、みりん大さじ1/2、砂糖小さじ1)

▽小麦粉、パン粉 各適宜

▽卵       1/2個

▽揚げ油

 《作り方》

<1>カツオは皮を取り、やや厚めに1.5~2センチ幅に切る。

<2>長ネギ、ニンニクとAを合わせ(1)を15分漬け込む。

<3>卵に水大さじ1を加えて混ぜる。

<4>(2)のカツオを取り出し、汁気を押さえる。小麦粉、(3)の卵、パン粉の順に付けてカリッと揚げる。

 (1人前388キロカロリー、塩分1.2グラム)

押尾学被告:保釈は五分五分?「逃亡の恐れあり」否定的見解も

【押尾被告が保釈請求】東京地検元公安部長の若狭勝弁護士は「保釈が認められる可能性はフィフティー・フィフティー」と分析。

 1審で証人の証言が終わっており証拠隠滅のおそれが薄れていることを根拠に挙げ「検察側が控訴するなら強く反対するかもしれないが、1審判決を覆すのは難しく控訴の可能性は低いため、とことん反対することはないのでは」とした。保釈金額は「1000万円がおおむね妥当」とし、「前回(昨年の麻薬取締法違反事件)の保釈金(400万円)と比較すると今回は罪名が違うし、実刑判決が下っているため逃亡の可能性が高まっている」と指摘した。

 別の法曹関係者は「保釈は認められない」との見解。鈴木宗男衆院議員(当時)は03年、東京地裁での公判中に保釈されたが、「政治家は逃亡のおそれが低い。押尾被告は個人事業主ともいえる芸能人。現在無職であることを考えても逃亡のおそれがある」とした。(スポニチ)

ひいらぎ:“女性版ゆず”「弱い自分を素直に詞に」

結成10周年を迎えた女性2人組「ひいらぎ」が22日発売した新曲「裸」のPRに24日、スポニチプラザ大阪を訪れた。

 札幌での路上ライブでスタートし「女性版ゆず」として注目を集める存在。作詞・作曲を主に担当している恵梨香は「新曲は自分としてはメジャーデビュー曲『みず』(昨年2月発売)のアンサーソング。弱い自分を素直に詞にしました」。ボーカルの千晶は「カップリングの『前向きに』は新曲と勝負できる作品。もう1曲の『恥じらいもなく』はライブで一緒に盛り上がれます」と出来ばえに自信の笑顔。

 11月5日に大阪・BIGCATで10周年記念ライブ「十年十色」を開催。25日午後は阪急西宮ガーデンズでミニライブを開く。(スポニチ)

音コン:バイオリン部門…22人が第2予選へ

第79回日本音楽コンクール(毎日新聞社、NHK共催、特別協賛・三井物産)バイオリン部門の第1予選が23~25の3日間、東京都文京区のトッパンホールで行われ、22人が第2予選へ進んだ。応募の86人の演奏を神谷美千子さん、沢和樹さんら11人が審査した。第2予選は26、27日に同ホールで行われる。第1予選通過者は次の通り。(演奏順、敬称略)

 宮川奈々、小川恭子、城戸かれん、石坂優季、鈴木朝子、横島礼理、山根一仁、岡本誠司、岡谷恵光、毛利文香、吉野駿、篠原悠那、倉冨亮太、福田ひろみ、対馬哲男、石原悠企、鶴野紘之、河裾あずさ、小川響子、和久井映見、新井貴盛、岸本萌乃加

大相撲秋場所:スタローンも白鵬を祝福

大相撲秋場所(東京・両国国技館)は14日目の25日、新作映画「エクスペンダブルズ」のプロモーションで来日している監督兼主演男優のシルベスター・スタローン氏が、優勝を決めた横綱・白鵬を祝福した。結びの一番まで観戦した後、88年の来日時に交流があった九重親方(元横綱・千代の富士)と再会し、白鵬とも対面。横綱に軽々と抱きかかえられたスタローン氏は「相撲観戦は初めてだが、純粋な戦う姿に感動した」とエール。無名のボクサーが王者に挑む姿を描いたスタローン氏の代表作「ロッキー」のファンだという白鵬も「すごい人に会えた」とご機嫌だった。

河瀬直美監督:「玄牝」に批評家連盟賞…スペインの映画祭

【サンセバスチャン鈴木隆】スペイン北部で開催されていたサンセバスチャン国際映画祭で25日(日本時間26日)、日本から出品されたドキュメンタリー映画「玄牝-げんぴん-」(河瀬直美監督)が国際批評家連盟賞を受賞した。同賞は、映画祭が選ぶ本賞とは別に、映画批評家の国際組織が選ぶ。

 映画は、愛知県岡崎市で自然分娩(ぶんべん)を行っている、吉村正医師と妊婦らの姿を描いた。

 河瀬監督は「『人間の深いところに届く作品』と評価されたことに満足しています」と喜びを語った。11月6日から、東京を皮切りに順次全国で公開される予定。

 また25日、映画祭コンペティション部門の受賞結果も発表され、最優秀作品賞に、英国映画「ネッズ」(ピーター・ミュラン監督)が選ばれた。