最近ポピュラーになった「豆苗(トウミョウ)」と、ヘルシーな鶏のささみで今日は簡単な炒め煮を作ってみましょう。「煮る」といってもほんの一瞬、酢を煮飛ばすだけであっという間に出来上がるスピードレシピです。お父さんのおつまみにもピッタリ! 家族みんなでぜひどうぞ。
豆苗は、エンドウマメの芽で「カイワレダイコン」のおばけみたいな野菜です。以前は中華料理の一品として、ちょっと添えられている程度の野菜でしたが、今はどこのスーパーでも売っている野菜になりました。アクもクセもなく、生でも食べられる野菜ですが、カイワレダイコンに比べるとやや硬めなので、さっと火を通して食べたほうがおいしくいただけます。ただし、火の通し過ぎは禁物! 柔らかくなりすぎて歯ごたえがなくなっては「豆苗」のおいしさは半減します。炒める時も「サッ」、ゆでるときも「サッ」、ほんの数十秒でじゅうぶんです。豆の香ばしい香りと、シャキシャキした食感(音)、さっぱりとした味をぜひ味わってみてください。
豆苗は、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA(βカロテン)、ビタミンE、ビタミンCのほか、神経系の働きを円滑にするビタミンB類も多く含む優れものです。それにささみのような良質のたんぱく質源となる食材が加われば鬼に金棒! ストレスの軽減に、疲労回復に、精神安定に……とよいことがたくさん期待できます。春休みもそろそろ終わりです。迎え来る新学年、新学期、新しい先生に新しい友だち、そんな新しい環境の下でちょっとココロが不安定になりがちなこの時期、食べる物にもいつもよりちょっと気を配ってあげたいものですね。
「ささみと豆苗の炒め煮」
所要時間 約15分 エネルギー (1人分) 約100kcal
材料は鶏ささみ、豆苗、日本酒、塩、ごま油、しょうゆ、酢<材料> = 2人分 =
・鶏ささみ 2本
・豆苗 大1袋
・日本酒 大さじ1
・塩 ひとつまみ(小さじ1/4程度)
・ごま油 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・酢 大さじ1
<作り方>
1、鶏ささみに塩と日本酒をふり、ラップをかけ、2~3カ所穴をあけ、電子レンジの「強」で2分前後加熱する。
2、ささみに火が通ったら、しばらく放置してあら熱をとり、細かくほぐしておく。
3、豆苗は根を切り落とし、長いようであれば食べやすい長さに切っておく。
鶏ささみは電子レンジで加熱する(左)。ささみを細かくほぐす(中)。豆苗は根を切り落とす(右)
4、3をさっと洗い、よく水を切り、大き目の鍋に入れてごま油をからめておく。
5、4の鍋を弱火にかけ、チリチリと音がしてきたら、しょうゆをかけ、ほぐしたささみを汁ごと加えてよく味を絡ませる。
6、ささみにしょうゆがからみ、豆苗がしんなりしたら(30秒程度でOK)、最後に酢を加え、一瞬だけ沸騰させてすぐに火を止める。(火にかけている時間は、全部で1分程度)
7、しばらく放置し、味をなじませてできあがり。
ごま油をからめた豆苗を弱火にかけ、しょうゆをかける(左)。豆苗の上にささみを汁ごと加える(中)。最後に酢を加える(右)
*大人用には、少量の七味唐辛子をかけるとおいしい。
2010年4月5日
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