市内のある喫茶店にはレジ脇に「リコール署名できます」と書かれた紙が張られた。経営者は「署名したいという人にお願いしているだけ。こちらからお客さんに呼びかけたり、自由に署名してもらったりしているわけではない」と説明する。ある展示会場では、展示品を持ち込んだ参加者の1人が署名簿も並べて置いた。見つけた主催者側が「展示会の趣旨と違う」と断ったという。
強引な呼びかけを批判する人もいる。市内で飲食店を経営する男性は営業時間中の午後7時ごろ、店に来た近くの同業者からいきなり署名を求められた。受任者が集めていた区と自分の住んでいる区が違ったため、「署名できない」と伝えると「誰かいないのか」と迫られ、断り切れずにその区に住む親族の名前を代筆し、自分の指で母印を押したという。
代筆の署名は無効となるが、この男性は「こんなことをして集めた署名で本当に名古屋を変えられるのか」と不信を募らせている。(塩原賢、寺西哲生)
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〈署名集めのルール〉
署名は、実施団体の「代表者」(今回は10人)や、登録した「受任者」が、相手と直接対面して署名の趣旨を説明したうえで、自筆で記載してもらわなくてはならない。受任者は自分が住んでいる区の人の署名しか集められない。郵送や回覧板で署名を集めるなど、ルールが守られていないとの情報が多く寄せられているとして、名古屋市選挙管理委員会は注意を呼びかける談話を発表した。
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