Saturday, September 25, 2010

動揺なし、開成一直線--橋本家

夏休みは精いっぱい頑張ったのに、直後の模擬テストの成績はぱっとしませんでした。トップレベルの学校は合格者が狭い幅にひしめいており、少しのミスで落ちてしまいます。このままでは開成を受験するのも恥ずかしい。裕樹(12)は「どこ吹く風」で動じた様子がありませんが、私はショックです。

 勉強したつもりではいても、人に比べると緩かったのかなと思います。毎日8時間寝てますが、睡眠を削った子もいたかもしれない。あるいはこれが、裕樹の実力かもしれません。

 先週は開成の文化祭がありました。去年と同様、行くつもりでしたが、時間を犠牲にするのが惜しく断念。おもちゃにも趣味にも特別こだわったことのない裕樹ですが、なぜか開成へのこだわりは普通じゃない。可能性はともあれ、第1志望校を受験させてやりたいと思い始めています。

 塾のサピックスでは9月から、日曜日の志望校別クラスが始まりました。日曜授業は今月から1時間延長され午後8時までとなり、熱気が渦巻いてます。このクラスにかじりついていくのが今後の課題。裕樹は落ち込むタイプではなくひょうひょうとしているので、走り続けてくれると信じています。--母・婦美(43)

 (登場する家庭はいずれも仮名です)

毎日新聞 2010年9月26日 東京朝刊

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